日本ビクターの歴史

日本ビクター(JVC)は1927年に設立された。

アメリカのレコード・蓄音機会社「ビクター(The Victor Talking Machine Company)」の日本法人として発足した。

当初は、「日本ビクター蓄音器」という会社名だった。

創業地は横浜だった。

戦後、パナソニック子会社に

戦争中の空襲で工場が焼けた。経営難に陥った。

戦後の1954年、パナソニック(松下電器産業)が子会社化した。

パナソニックのもとで再建に取り組んだ。業績は音響機器を中心に回復した。

VHS方式のビデオを開発し、ソニーを倒す。

VHS方式のビデオを開発。1976年に発売した。世界的な大ヒットとなった。

ソニーのベータ方式のビデオとの規格争いに勝利した。

参考:https://www.trn-japan.com/

しかし、その後、ビデオ市場の成熟化や音響機器の不振、デジタル化対応の遅れから、業績が低迷した。

ケンウッドと合併

2008年、パナソニックに手放され、ケンウッドと経営統合した。

2008年10月1日付で、ビクターとケンウッドによって設立された共同持ち株会社の傘下に収まる形になった。

その後の2011年、持ち株会社と合併。会社としてのビクターは消滅した。

犬のキャラクター

nipper

日本ビクター(現JVCケンウッド)といえば、犬のマスコット(キャラクター)が有名だ。

亡くなった主人の声に聴き入る犬のロゴマークである。

名前は「ニッパー」

この犬キャラには「ニッパー」という名前がついている。

小首をかしげて蓄音器を見つめる。

1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドが描いた1枚の絵に由来している。

バラウドの兄はとても賢い犬を飼っていた。1884年生まれ。雄のフォックステリアだ。

かみ癖があったので「nip(かむ)」から「ニッパー」と名付けられた。

1887年に兄は亡くなり、弟のバラウド氏が引き取った。

バラウド氏は、家にあった蓄音器で録音した兄の声を聞かせてみた。するとニッパーは、スピーカーに顔を近づけ不思議そうに首をかしげ、亡き主人の声を懐かしむかのように聞き入った。

バラウドは、その姿を描いた。

米国人発明家エミール・ベルリナーが商標に

米国人発明家のエミール・ベルリナーがこの絵に深く感動した。そして、1900年、自身が起業した蓄音器製造会社「ベルリナー・グラモフォン」の商標とした。

1827年に「日本ビクター蓄音器」(のちの日本ビクター、現在のJVCケンウッド)が商標使用を許された。マークは日本でも知られるようになった。

JVCケンウッドがグッズを販売

ニッパーの商標権を持つJVCケンウッドは2012年、この犬キャラクターを使ったグッズ事業に乗りだした。商品アイテムは、置物、Tシャツ、スマートフォン用カバー、マグカップなどだった。

多くの人がこの犬を見て「懐かしい」と感じる理由は、JVCケンウッドの前身「日本ビクター」が昭和の時代、テレビやオーディオ製品を買った客に、置物をプレゼントしていたからだ。

音楽会社ビクターエンタテインメントの全盛時代

ビクターエンタテインメント

日本ビクター(JVCケンウッド)には、音楽のレコード会社「ビクターエンタテインメント」という子会社がある。

正式な会社名は「JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」という長ったらしい名前になっている。

サザンオールスターズを所属している。

【参考】
https://sas-special-kuwata.net/ranking/
https://www.musicmachine.jp/

もともとはビクターの音楽ソフト部門

もともとは、日本ビクターの音楽ソフト部門だった。

それが、1972年、「ビクター音楽産業」として独立した。

澁谷敏旦(しぶや・としあき)社長の業界分析

ビクターエンタメは1990年代、業績がピークだった。大ヒットを連発させた。

2002年にビクターエンタテインメントの社長に就任した澁谷敏旦(しぶや・としあき)氏は、レコード業界・音楽業界について、以下のように分析していた。

1998年当時、販売が100万枚を超えるミリオンヒットが出荷全体の2割を占めた。

各社ともミリオンヒットに頼っていた。

反面で、作品づくりや売り方のきめ細かさ、新人を丁寧に育成する姿勢に欠けていた。

長年の音楽ファンを逃し、その後の低迷を招いた。

ミリオンヒットが出る度に不安を忘れてしまうという社内風土も、早期に払しょくすべき負の遺産だった。

澁谷敏旦氏の略歴・経歴(プロフィール)
年月日 出来事
1944年1月1日 東京都生まれ。
1962年 北海道立千歳高校を卒業し、日本ビクターに入社。
1972年 一貫して歩んだ音楽ソフト部門が、「ビクター音楽産業」(現ビクターエンタテインメント)として独立。
ビクターエンタテインメント取締役マーケティング営業本部長就任
専務取締役就任
2002年6月 社長就任

動画

▼1979-1993 日本ビクターCM集

出演者

  • 岩田禎夫
  • 浅井慎平
  • 松田優作
  • 小泉今日子
  • 石原真理子
  • 三上博史
  • BUCK-TICK
  • 岡本太郎
  • 深津絵里
  • イッセー尾形
  • 小松政夫
  • 酒井法子
  • 菊池桃子